皆さま、こんにちは~♫今日の神戸もさむ~いですが、ご利用者様は元気に
お越しです
山登りが趣味だった女性の方は、山に歩きに行きたい!と
言われていました
寒い中でも体を少しでも動かすことが大切ですね
私も最近さぼっているランニングをしないとな~とちょっとだけ思いました
今日はほっこりデイのケア⑨をお送りします
前回は、認知症は単純に脳の病気のみではなく、「生理的ぼけ」「身体的活動性」
「役割・社会関係」の3つが影響して生まれる病気だとお伝えしました
それでは本日は、そもそも認知症の
”認知”とはどういうことかをお話ししたいと
思います。
竹内孝仁先生は、認知とは、『その人の置かれている状況を「認識」「理解」「判断」
する総合的な精神のはたらき』といわれています。
状況を「認識」するとは、自分の置かれている「場」が分かることをいいます。
例えば・・・
私は今、家にいる、スーパーにいる、職場にいる等、自分が今どこにいるかが分かる
ことです。
状況を「理解」するとは、その場と自分の関係が分かることをいいます。
例えば・・・
私は今日は休みだから家にいる、野菜がいるからスーパーにいる等、なぜその場に
いるかが分かることです。
状況を「判断」するとは、自分はどうすればよいかが分かることをいいます。
例えば・・・
私は今日は休みで家にいるので今から掃除をしよう、私はスーパーに来たのは
夕食はお鍋にしたいので野菜を買おう等、今から私はどうしたらいいの、が分かること
です。
私は今、どうやって皆さまに認知症について伝えようかと悩みながら、パソコンの前に
座り、ブログを書いていますが、これも私が今いる「場」がデイの事務所と認識し、
パソコンの前に座っていると理解し、書こうと判断しています。これが今私の置かれて
いる状況です。
このように私たちは、常に流れている時間の中で、ある状況のもとに置かれ、その状況
に対して何らかの行動をとることを求められています。
今いる状況を正しく認知できなければ、その状況に合った行動がとれなくなります。
例えば、ホテルに泊まっているのにもかかわらず、朝食の準備をしようと思い冷蔵庫
を開けて食材を探してしまうといった場合、今自分がいる場所を認識できず、自宅と
思ってしまい、朝食の準備をしはじめるという行動に結びついたということです。
ほかにも、自宅という場所は分かっている場合でも、お鍋を探そうとタンスの中を
探し回るなどは、お鍋のある食器棚という場を認識、理解できずにいるということに
なります。
このように認知症とは、正しく状況を認知できない、つまり認知障害によって起こる
症状や問題行動であるといえます。
次回に続きます