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ほっこりデイ

神戸市北区東有野台にある民家を改修した定員10名の認知症対応型のデイサービスです。 デイサービスでのほっこりとする出来事の紹介や介護に関する豆知識などなどをお伝えしていきます♪♪

ほっこりデイのケア⑫

皆さま こんにちはemoji今日の神戸もさむ~い1日ですが、今日はご利用者様と
一緒に水餃子を作りましたemojiポカポカと体もあたたまり、ほっこりとしますemoji

今日は久々にほっこりデイのケア⑫をお送りしますemoji頑張って伝えますemoji

前回は、認知症の方の心理面についてお話させていただきました。

認知症の方は分からないという常に不安と苦痛の中におかれており、そこからより
様々な問題行動が出てくるということです。そして、まず私たちは、その苦痛を知ること
受け入れて一緒にその痛みを共有することが大切ですとお話させていただきました。

それが、認知症ケアの四原則のひとつ、“共にあること”です。今日は2つめの
“行動の了解”についてお話します。
 
“行動の了解”とは、認知症の方が取られた行動を、自分もこの方だったとしたら、同じ行動
をしていたかもしれないと受け入れて考えることです。

こういった例があります。

排便でトイレに入るとしばしば自分の排泄物(大便)で“壁塗り”をされる男性がいました。
とても不潔な行為ですが、本人に悪びれた様子はありません。
この方は中卒で左官屋の弟子に入り、70代まで引退せずに続けてこられた人です。
また、仕事は丁寧で腕は名人といわれ、趣味も遊ぶこともない人で仕事一筋でした。
その方が認知症になり、老人ホームに入ることになりました。毎日が何もすることがない
状況に置かれ左官の材料の壁土に似たものが目に入れば、思わず手を出して壁に塗ってみる
かもしれません。

その方の人生を知ってみると、その行為の理由が分かります。ただしそれは、行動を理解
したことのみです。

“行動の了解”とは、上記にもお伝えしたように、私がもしこの方のような人生を送り、認知症
になり、何もすることのない毎日を送っていると同じような行為をしていたかもしれないと
受け入れて考えることです。

自分の身に置き換えて考えることで、認知症の人と私との隔たりはなくなります。認知症の
症状や行動ばかりを見るのではなく、その人を知り、その人の立場になって考えること。。。
がとても大切だと思います。

ほっこりデイでも、ご利用者様お一人お一人の人生史をご本人からのお話の中や、ご家族
からお聞きしています。
その方の生きてこられた歴史を知ることで、その方の思いに寄り添うことができるよう
にこれからもしてきたいと思います。
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プロフィール

HN:
鈴木
性別:
非公開

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